感染症対策事業

国内外の研究施設と共同で
感染症対策を目的とした研究開発を
行なっています。

〈感染症・マラリア対策プロジェクト〉
北海道大学人獣共通感染症
リサーチセンターと共同研究

現在、年間400万人の命が、蚊による感染症によって失われています。
北海道大学人獣共通感染症リサーチセンターとの共同開発により、DR.C20によって蚊を産卵中に水没・溺死させることに成功しました。
一年でも早く研究が進めば、多くの命が救える可能性があります。マラリアを撲滅するために、さらなるプロジェクトを計画しています。

蚊の孵化率をDR.C20が有意に抑制。
国立感染症研究所協力の元、北海道大学人獣共通感染症リサーチセンターが、世界に向けた研究と位置づけて共同研究の開始を決定しました。

WHOは2030年までにマラリアによる子供の死亡率を90%以上減少させるという目標を掲げており、世界中でマラリア制圧のために莫大な費用をかけ研究されています。

感染症・マラリアプロジェクトは
2018年6月に
NHKの取材を受けました。

日本最大施設の人獣共通感染症リサーチセンター

江下優樹 教授

オールジャパン・マラリア対策
プロジェクト

現在、北海道大学人獣共通感染症リサーチセンターの江下教授とともに、DR.C20 を用いて感染症を媒介する蚊の発生を抑制する研究等を行っております。
今後、他の関連企業とも協力し、オールジャパン・マラリア対策プロジェクトを発足していきます。

共同研究メンバー

岡崎 成実

■略歴

1989年 高知大学医学部附属病院産婦人科入局
1993年 東京医科大学麻酔科入局
1998年 西新宿レディースクリニック開院
2007年 DR.C20研究開始
2016年 DR.C医薬株式会社代表取締役就任
2017年 花粉症への応用・医薬としての開発
2018年 治験終了・PMDAへの申請準備

田代 眞人 氏

■略歴

1975年 東北大学医学部医学科卒業
1983年 医学博士号取得
1977年 山形大学医学部細菌学講座助手
1984年 ドイツ・ギーセン大学ウイルス学研究所研究員(フンボルト財団奨学研究員)
1988年 自治医科大学医学部ウイルス学講座助教授
1994年 国立予防衛生研究所ウイルス第1部長
1997年 国立感染症研究所ウイルス製剤部長
2002年 国立感染症研究所ウイルス第3部長
2009年 国立感染症研究所インフルエンザウイルス研究センター長
2014年 国立感染症研究所名誉所員
2015年 DR.C医薬アドバイザー

江下優樹 氏

■略歴

1972年 玉川大学農学部農学科卒
1972年 東京大学医科学研究所寄生虫 研究部(研究生)
1988年 帝京大学医学部寄生虫学教室(講師)
2003年 大分大学医学部感染予防医学講座(助教授)
2007年 大分大学医学部感染予防医学講座(准教授)
2015年 大分大学退職 医学部感染予防医学講座 非常勤講師・客員研究員)
2017年 北海道大学,人獣共通感染症リサーチセンター,学術研究員

〈感染症・マラリア対策
プロジェクト〉実験

蚊に対するDR.C20処理シートの効果

1.蚊卵の孵化抑制の効果

2.幼虫と蛹の死亡数増加

3.蚊成虫の水没死増加

北海道大学共同試験 -感染症を媒介する蚊への抑制効果-

① 目的:DR.C20による、蚊の発育抑制の効果を調査する

② 現況:世界では毎年、蚊が媒介する感染症が、多くの人命を奪っています。(マラリア、デング熱、ジカ熱、日本脳炎など)

③ 蚊の種類と感染症

[蚊の種類]

ヒトスジシマカ

[媒介する感染症]

デング熱
チクングニア熱
ジカウイルス感染症

[蚊の生息地]

温帯(日本など)・亜熱帯・熱帯地域

[参考資料]

世界の生き物図鑑

[蚊の種類]

ネッタイシマカ

[媒介する感染症]

黄熱
デング熱
チクングニア熱
ジカウイルス感染症

[蚊の生息地]

亜熱帯・熱帯地域

[参考資料]

侵入生物データベース

[蚊の種類]

ハマダラカ類

[媒介する感染症]

マラリア

[蚊の生息地]

温帯・亜熱帯・熱帯地域

[参考資料]

コガタハマダラカ

コガタハマダラカ

[蚊の種類]

イエカ類

[媒介する感染症]

日本脳炎
ウエストナイル熱

[蚊の生息地]

温帯・亜熱帯・熱帯地域

[参考資料]

世界の生き物図鑑

④ 北海道大学との共同研究

実験内容: 蚊類に対するDR.C20(HAT)の効力を、蚊種別・経時的に観察・検討
結果: 蚊4種に対するHATの致死活性(卵の孵化抑制、幼虫・蛹の死亡数増加、成虫の水没死増加)

※江下客員教授(北海道大学 人獣共通感染症リサーチセンター / DR.C医薬株式会社 アドバイザー)

試験方法

【 A 】

【 B 】

(1) 吸血した雌の蚊を準備

(1) 吸血した雌の蚊を準備

(2) カップにろ紙を貼り、溶液を入れる

1) HAT懸濁液+蒸留水
2) 水のみ

(2) カップにシートをいれる

1)青色のシート(HAT加工) +水
2)白色のシート(未処理) +水

(3) 産卵~孵化

1) 蚊がろ紙に産卵(2日間)
2) 産卵が終了したらカップのふたを閉める
3) ふたを閉めたまま3日間放置(この間に卵内で幼虫発育)
4) カップ内の卵のついたろ紙を懸濁液につけて孵化を待つ
5) 孵化した幼虫数とその後の発育を2週間観察

(3) 産卵~孵化

1) 蚊がろ紙またはシートに産卵
2) 孵化した幼虫数とその後の発育を2週間観察

卵が孵化しない

幼虫の致死率増加

蚊成虫の水没死増加

1. 蚊卵の孵化抑制の効果

(1)HATシート浸漬水での蚊成虫の水没を逸れた成虫が産下した卵の孵化状況

① HATシートによる、産下卵の孵化抑制と幼虫・蛹の発育阻止効果

結果:HATシート浸漬水に産卵したネッタイシマカ卵の孵化率はHAT無シートよりも低かった。

② HATシートによる、産下卵の孵化抑制効果

結果:ステフェンスハマダラカでも、HATシートを浸漬した水で孵化抑制効果が認められた。

2. 蚊の幼虫(ボウフラ)及び蛹(オニボウフラ)の死亡率増加

(1)HATシートを浸漬した水による4齢幼虫の発育

① HATシートによる蚊幼虫の致死効果

結果:いずれの蚊でも、HATシート浸漬水での4齢幼虫の死亡率は、HAT無シートよりも高かった。

3. 蚊成虫の水没死増加

(1)HATシート浸漬水での蚊成虫の水没死

結果:蚊成虫にHATシート浸漬水を暴露したところ、成虫の水没死が起こった。

アカイエカの成虫の水没死の
動画赤外線カメラで夜間撮影(約3分)

北海道大学共同試験のまとめ

(1)蚊4種(ヒトスジシマカ、ネッタイシマカ、アカイエカ、ステフェンスハマダラカ)に対するDR.C20の致死効果が認められた。

(2)HATシートを入れたカップに産下された卵の一部は孵化しなかった

(3) HATシートを入れたカップで蚊幼虫を飼育すると、幼虫と蛹の一部が死亡した

(4)HATシートでは、蚊成虫の水没死が認められた。

(5)HAT製剤による蚊対策への応用が今後期待される。

感染症を媒介する蚊の研究において世界トップクラスであるタイ・マヒドン大学との共同研究に至った。

タイ マヒドン大学共同試験 -感染症を媒介する蚊への抑制効果-

試験結果 マラリアに有効

(1) 蚊の卵の孵化を87%抑制した

(2)幼虫の死亡数が増加した

(3)成虫の水没死が認められた